鎌倉の自然を守る連合会通信

ひろまち通信(第1号)


 

鎌倉広町みどりトラストへの協力のお願い

 

鎌倉の自然を守る連合会
代表 佐藤 魁 

 地球規模で環境保護が最大の課題の一つとなっている現在、自然に恵まれていると言われる鎌倉において、かつて70%を占めていた緑も今や36%を割っております。このような状況下で鎌倉に残されている「鎌倉広町の森」は鎌倉の西部にある45ヘクタールに及ぶ広域の自然帯で山林、谷戸、湿地という地形、多様な動植物に富み、神奈川県の地球環境評価で最高級のA1ランクの自然と位置付けられた貴重な森です。

 一方、地域住民をはじめ何万を超える市内外の反対の声にもかかわらず、この「鎌倉広町の森」を大規模に破壊する開発計画が再開され、まさに推し進められようとしています。今この開発計画を防がなければ、「鎌倉広町の森」は完全に破壊され、鎌倉に残された貴重な森を次世代に引き継ぐことは永久にできなくなります。鎌倉市の憲法ともいうべき鎌倉市民憲章「私たちは、鎌倉の歴史的遺産と自然及び生活環境を破壊から守り、責任を持ってこれを後世に伝えます。」が、問われています。

 私たち地元住民は、多数の市民の皆様のご支援を得て、過去20年余り署名運動などの保全活動を進めてきました。しかし開発手続きの再開という情勢を受け、更に保全運動を高めることを決意し、昨年10月地元を対象にトラスト運動を実施しました。2,000件を超える多数の方々のご協力を得、広町を保全するという強い熱意が表されると共に、県外の方々からの支援や「広町の森は県民、国民の財産でもある」という声を頂きました。

 しかしながら、その後も開発計画は進んでおり、以前にも増した危機的状況を迎えております。この為「鎌倉広町の森」を開発から守るためには地元住民はもとより、広く世論のご協力が必要です。

 今が保全への正念場とご理解頂き、是非とも全国の市民の皆様のトラスト運動へのご協力をお願い申し上げます。      

 

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